西国三十三所めぐり
近畿2府4県と岐阜にまたがる33の観音霊場を巡る、日本最古とされる巡礼路(718年に徳道上人が開創し、花山法皇が再興。2019年に日本遺産認定)。第1番青岸渡寺(那智)から第33番華厳寺(谷汲・結願)まで、本尊はいずれも観音菩薩です。巡拝は1番からでなくてよく期限もなく、好きな順で何回かに分けて巡れます。府県ごとにまとめて回るのが現実的で、車・公共交通いずれも可。施福寺(4番)・上醍醐(11番)・長命寺(31番)・観音正寺(32番)は山道や長い石段がある難所です。御朱印(納経)は各札所で授与、作法や料金は公式で要確認。番外3寺やお礼参りは任意で、33か所で満願となります。地図とチェックインで33の巡拝を記録できます。
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第一番。本尊は如意輪観世音菩薩。那智の滝に隣接し、花山法皇が西国巡礼の最初に詣でたと伝わる第一番札所です。本堂は天正18年(1590)再建の桃山様式で国指定重要文化財、隣接の三重塔越しに望む那智の滝が名景。JR紀伊勝浦駅からバス・タクシー、駐車場あり。大門坂など参道の長い石段を上ります。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第二番。本尊は十一面観世音菩薩。宝亀元年(770)為光上人の開基と伝わり、境内の三井水(名水百選)が寺名の由来です。楼門・多宝塔・鐘楼が重要文化財、和歌浦湾を一望する桜の名所(さくら名所100選)。JR紀三井寺駅から徒歩約10分、駐車場あり。本堂へは231段の急な石段(結縁坂)を上ります。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第三番。本尊は千手千眼観世音菩薩。宝亀元年(770)大伴孔子古の創建と伝わり、天正の兵火後に江戸期再建。本堂・大門・中門・千手堂が重要文化財で、本堂前の巨石を配した桃山期の粉河寺庭園は国指定名勝、縁起絵巻は国宝です。JR粉河駅から門前町を徒歩約15分、駐車場あり。平地の参道で急な山道はありません。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第四番。本尊は十一面千手千眼観世音菩薩。槇尾山中腹(標高約475m)に建つ古刹で、空海剃髪伝承の地とも伝わります。馬頭観音など多彩な仏像群が見どころ。泉北高速・和泉中央駅からバス、駐車場あり。山門から本堂まで約1km・急な石段と山道が続く西国屈指の難所です。※山道・石段が長く脚力と時間に注意。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第五番。本尊は十一面千手千眼観世音菩薩。渡来系氏族・葛井氏の氏寺と伝わり、千本以上の手を持つ現存唯一の国宝・乾漆千手観音坐像(天平仏)を毎月18日に開帳します。朱塗りの西門は重要文化財。藤の名所としても知られます。近鉄藤井寺駅から徒歩約3〜5分の平坦な市街地寺院で、山道や長い石段はありません。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第23番。本尊は十一面千手観世音菩薩。奈良時代開創の古刹で、清和天皇の病気平癒祈願の効験から「勝王寺」を賜り、畏れ多いとして「勝尾寺」と改めた由緒を持つ。受験・勝負・商売など「勝ち運」を願う勝ちダルマの寺として知られる。大阪メトロ御堂筋線箕面萱野駅から阪急バスで勝尾寺下車。駐車場あり。広い山内に石段や坂が点在する。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第六番。本尊は十一面千手観世音菩薩。大宝3年(703)弁基上人の開基と伝わり、眼病に霊験あらたかな寺として浄瑠璃「壺阪霊験記」で知られます。八角円堂の本堂礼堂や三重塔は重要文化財、天竺渡来の巨大石像群も見どころ。近鉄壺阪山駅からバス・タクシーで約10分の山寺で、駐車場あり。境内に石段があります。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第七番。本尊は如意輪観世音菩薩。天智天皇2年(663)義淵僧正の開基と伝わり、日本最初の厄除け霊場とされます。本尊は塑像としては日本最大の仏像で、朱色の仁王門は重要文化財。シャクナゲの花でも親しまれます。近鉄橿原神宮前駅からバス「岡寺前」下車徒歩約10分、駐車場あり。明日香村の中腹に位置し参道の坂を上ります。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第八番。本尊は十一面観世音菩薩。真言宗豊山派の総本山で、徳川家光再建の本堂は国宝、10mを超す本尊立像は重要文化財です。仁王門から本堂へ続く399段の登廊(重要文化財)が見どころで、牡丹咲く「花の御寺」として名高い。近鉄長谷寺駅から徒歩約15分、駐車場あり。門前から本堂まで坂と石段を上ります。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第九番。本尊は不空羂索観世音菩薩。弘仁4年(813)藤原冬嗣が建立した藤原氏ゆかりの八角堂で、現在の建物は寛政期の再建、日本最大の八角堂として重要文化財です。本尊の開扉は毎年10月17日のみ。世界遺産「古都奈良の文化財」の一部です。近鉄奈良駅から徒歩約5分、駐車場あり(有料)。境内は平坦で参拝しやすい立地です。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第十番。本尊は千手観世音菩薩。宝亀元年(770)光仁天皇の勅願で創建と伝わる本山修験宗の別格本山です。文化2年(1805)再建の本堂、室町期の三重塔があり、ツツジ約2万株・アジサイ約1万株・ハス・紅葉と四季の花で知られる「花の寺」。京阪三室戸駅から徒歩約15分、駐車場あり(約300台)。境内に石段があります。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第十一番。本尊は准胝観世音菩薩。貞観18年(876)聖宝(理源大師)が上醍醐に准胝観音を祀ったのが起源です。准胝堂は平成20年(2008)の落雷で焼失し、現在は下醍醐の観音堂で参拝・納経を受け付けています。下醍醐の五重塔は京都府下最古の木造建築で国宝。世界遺産です。地下鉄醍醐駅から徒歩約20分、駐車場あり。上醍醐へは女人堂から約1時間の登り。※山道・石段が長く脚力と時間に注意。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第15番。本尊は十一面観世音菩薩で、825年頃に嵯峨天皇の勅願により弘法大師空海が開いたと伝わります。泉涌寺の塔頭で、頭痛封じ・智恵授けの「頭の観音様」、ぼけ封じの寺として信仰を集めます。境内には子護大師像や多宝塔形の医聖堂が建ちます。JR東福寺駅から徒歩約15分、市バス泉涌寺道下車。鳥居橋を渡る参道は上り坂で、参拝者駐車場あり。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認

第16番。本尊は十一面千手千眼観世音菩薩で、778年に延鎮上人が開き、坂上田村麻呂が本堂を寄進したと伝わります。崖にせり出す「清水の舞台」で名高い本堂は国宝で、現在の建物は寛永年間(1631〜33年)の再建。多くの堂塔が重要文化財です。京阪清水五条駅などから徒歩で、参道の清水坂・産寧坂は坂と石段が続きます。駐車場はありません。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認

第17番。本尊は十一面観世音菩薩で、天暦5年(951年)に空也上人が開いたと伝わります。空也が自ら刻んだ観音像を車に安置して市中を巡り、疫病鎮めを祈ったと伝わる古刹。本尊は国宝で十二年に一度の開帳。口から六体の阿弥陀仏が現れる空也上人立像(重文)でも知られます。京阪清水五条駅から徒歩約8分、市街地の平地で駐車場あり。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認

第18番。本尊は如意輪観世音菩薩で、聖徳太子の創建と伝わります。本堂が六角形であることから「六角堂」と親しまれ、住坊「池坊」から華道(いけばな)が大成された発祥の地として知られます。京都の中心を示すという「へそ石」や縁結びの柳も見どころ。地下鉄烏丸御池駅から徒歩約3分、市街地中心部の平地にあり、境内駐車場はありません。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認

第19番。本尊は千手観世音菩薩で、寛弘元年(1004年)に行円上人が開いたと伝わります。行円が鹿皮をまとい「皮聖」と呼ばれたことが「革堂」の由来。西国札所で唯一の尼寺として知られ、現在の本堂は文化12年(1815年)の建立です。京都御苑のすぐ南、寺町通に面し、京阪神宮丸太町駅から徒歩約10分。市街地の平地で、近くに有料駐車場があります。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認

第20番。本尊は千手観世音菩薩で、長元2年(1029年)に源算が開いたと伝わります。応仁の乱で焼失後、徳川綱吉の生母・桂昌院の尽力で再興。樹齢約600年・全長約37mの天然記念物「遊龍の松」と、重要文化財の多宝塔が見どころで、山上から京都市街を一望できます。阪急東向日駅などからバスで、山寺のため境内は斜面に堂宇が点在し石段・坂道が多めです。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認

第21番。札所本尊は聖観世音菩薩で、慶雲2年(705年)に大伴古麻呂が開創したと伝わります。『今昔物語集』に伝わる「身代わり観音」の説話で名高い寺。本堂には布団をめくり自分の患部と同じ所を撫でて平癒を願う「なで仏」の釈迦涅槃像が祀られ、江戸期の池泉庭園は京都府指定名勝です。JR亀岡駅からバスで穴太寺前下車すぐ。里の平地にあり、長い石段や山道はありません。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認

第29番。本尊は馬頭観世音菩薩で、西国三十三所で唯一の馬頭観音を本尊とする寺。青葉山の中腹に佇み、農耕・牛馬畜産・交通の守り仏として信仰される。毎年5月8日に奉納される珍しい「仏舞」でも知られる。JR松尾寺駅から徒歩約50分、または松尾寺口バス停から徒歩約40分。参道駐車場あり(有料)。山中の寺で坂道がある。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第12番。本尊は千手観世音菩薩で、養老6年(722年)に泰澄が開いたと伝わる古刹。「汗かき観音」「雷除け観音」として信仰を集めます。標高443mの岩間山中腹にあり、本堂前には開基縁起にちなむ大きな桂の木が立ちます。松尾芭蕉ゆかりの池も。最寄りはJR・京阪石山駅からバスで、徒歩区間や山道があり参道入口に駐車場あり。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認

第13番。本尊は如意輪観世音菩薩で、天平19年(747年)に良弁が開いたと伝わります。紫式部が『源氏物語』の構想を練った「源氏の間」で名高い文学ゆかりの寺。平安時代再建の本堂と美しい多宝塔はともに国宝、寺名の由来となった硅灰石は天然記念物です。京阪石山寺駅から徒歩約10分、有料駐車場あり。境内は緩やかな石段が続きます。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認

第14番。札所本尊は如意輪観世音菩薩。天台寺門宗の総本山で、朱鳥元年(686年)創建と伝わる大寺です。観音堂は山上から大津の街を見晴らす高台に建ち、桃山時代の金堂は国宝。近江八景「三井の晩鐘」や桜の名所としても知られます。京阪三井寺駅から徒歩約7分、大型駐車場あり。観音堂へは石段の上り坂があります。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認

第30番。本尊は千手千眼観世音菩薩。琵琶湖に浮かぶ竹生島に建ち、日本三弁才天の一つとしても知られる。参拝は船でのアクセスとなり、長浜港などから観光船で島へ渡る。下船後、本堂へは「祈りの階段」と呼ばれる急な石段(約165段)を登る。別途入島料が必要。※山道・石段が長く脚力と時間に注意。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第31番。本尊は千手・十一面・聖観音を一体とする千手十一面聖観世音菩薩。聖徳太子ゆかりと伝わる古刹で、長寿祈願の信仰で知られる。近江八幡駅から近江鉄道バス約20分、長命寺下車。参道は808段の石段で、徒歩で登ると約20分かかる。車・タクシーは林道で石段残り約100段付近まで上がれる。※山道・石段が長く脚力と時間に注意。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第32番。本尊は千手千眼観世音菩薩。標高約433mの繖山(きぬがさやま)の山上にあり「天空の寺」とも呼ばれる、聖徳太子開創と伝わる古刹。表参道林道(通行時間あり)で山上駐車場まで上がり、そこから石段を登る。徒歩参道は石段が長く険しい。インド産白檀の総白檀千手観音坐像で知られる。※山道・石段が長く脚力と時間に注意。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第24番。本尊は十一面観世音菩薩。聖徳太子創建と伝わる古刹で、安産祈願の霊場として広く信仰を集める。境内はエスカレーターやエレベーターが整いバリアフリー化されている。阪急宝塚線中山観音駅やJR中山寺駅から徒歩約1~3分と近く、参拝しやすい立地。駐車場は近隣にあり。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第25番。本尊は十一面千手観世音菩薩。法道仙人開基と伝わり、水に乏しい地で霊泉が湧いた感謝から「清水寺」と名付けられたという。標高約500mの御嶽山上にあり、瀬戸内海や淡路島を望む眺望で知られる。JR福知山線相野駅からバス約35分(便数少)、清水寺下車。無料駐車場あり。山上の寺で坂道・石段がある。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第26番。本尊は聖観世音菩薩。法道仙人開基と伝わる天台宗の古刹で、平安末期承安元年(1171年)建立の三重塔は国宝に指定される。姫路駅から神姫バス(便数少)で法華山一乗寺下車すぐ。車では加西市街から約15分、つづら折りの山道を経る。駐車場あり。本堂へは石段(約160段超)を登る。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第27番。本尊は如意輪観世音菩薩。康保3年(966年)性空上人の開創と伝わる天台宗別格本山で、「西の比叡山」とも称される大伽藍。摩尼殿や三之堂など重要文化財が並ぶ。姫路駅から神姫バスで書写ロープウェイ行き終点、ロープウェイ約4分で山上へ。山上駅から摩尼殿まで参道を徒歩約15~20分。駐車場あり。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。

第33番。本尊は十一面観世音菩薩。延暦17年(798年)豊然上人の開創と伝わり、「谷汲さん」の名で親しまれる西国三十三所の結願(満願)の寺。巡礼を終えた者の喜びを伝える笈摺堂・満願堂があり、巡礼納めの地として厳かな雰囲気が漂う。樽見鉄道谷汲口駅などから揖斐川町バスで谷汲山下車、門前の参道を歩く。駐車場あり。※拝観時間・納経(御朱印)・料金は公式で要確認。
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